- 基本
錆びの種類
赤錆と黒錆の違いとは?
鉄に発生する錆には、いくつかの種類があります。代表的なのが「赤錆」と「黒錆(黒皮・ミルスケール)」です。見た目はどちらも“錆”ですが、発生原因や性質、対処方法は大きく異なります。
赤錆とは?
赤錆は、鉄が水や酸素と反応して酸化することで発生します。主成分は酸化鉄(Fe₂O₃)で、赤茶色をしています。赤錆は構造物にとって最も厄介な錆であり、橋梁や鉄骨、プラント設備などでは重大な劣化要因になります。
赤錆の特徴
- 進行性がある
- 多孔質で脆い
- 放置するとボロボロと崩れる
- 鋼材の断面欠損や強度低下を招く

黒錆とは?
黒錆は、鋼材の製造時に高温加熱されることで形成される酸化被膜です。一般的には「黒皮(くろかわ)」や「ミルスケール」と呼ばれます。
黒錆の特徴
- 製造時に形成される
- 見た目は硬く緻密
- 表面は黒色で光沢がある
- 防錆効果はほとんどない

一見しっかり付着しているように見えますが、微細な割れや空隙があり、母材との密着は不安定です。そのため、黒皮の上から塗装すると、密着不良や塗膜の早期剥離の原因になります。
なぜ除去が必要なのか?
赤錆はもちろん、黒錆(ミルスケール)も、塗装前には除去する必要があります。特に重防食塗装では、指定された除錆度(例:Sa2.5)や適切な表面粗度を確保することが求められます。
この工程を怠ると、
- 塗膜の浮き
- 早期剥離
- 再発錆
につながり、塗料本来の性能が発揮されません。
まとめ|錆の種類を理解することが防食の第一歩
赤錆は進行性の腐食。黒錆(黒皮・ミルスケール)は製造時にできる酸化被膜。どちらも塗装前には除去が必要です。長持ちする塗装のためには、まず錆の種類を正しく理解し、適切な下地処理を行うことが重要です。