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ブラストコラム

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ブラスト加工の規格・基準とは?ISO・JISをわかりやすく解説

粗度の検査

「規格通り」の施工が品質を守る

ブラスト加工の品質は、感覚や経験だけで判断できるものではありません。国際規格・日本工業規格をはじめとする複数の基準が存在し、これらに基づいた数値管理によって初めて「正しい下地処理」が実現します。

今回は、ブラスト加工における主要な規格と基準についてわかりやすく解説します。

ブラスト加工の品質は2つの基準で決まる

ブラスト加工後の品質は、大きく以下の2つの指標で評価されます。

  • 除錆度:錆・スケール・旧塗膜をどれだけ除去できたか
  • 粗度(表面粗さ):塗装密着性を高める凹凸の深さ

この2つを正確にコントロールすることが、塗装の耐久性を左右します。

除錆度の基準|ISO 8501-1(Sa規格)

除錆度の国際標準はISO 8501-1で規定されており、Sa1〜Sa3の4段階で評価します。

Sa3(ホワイトメタル)除錆率100%で、錆・スケール・旧塗膜を完全除去し均一な金属光沢を持つ最も清浄な状態です。
Sa2.5(ニア・ホワイトメタル)除錆率95%以上で、ほぼ完全にミルスケール・錆・旧塗膜が除去され、局所的・点状の極わずかな汚れが残る程度です。橋梁・プラントなど重防食仕様の標準グレードとして広く採用されています。
Sa2(コマーシャルブラスト)除錆率65%以上で、ほとんどの錆・スケールが除去されるものの、固着したスケールが局所的に残る場合があります。
Sa1(ブラッシュオフ)除錆率65%以下で、目視でほとんどの錆が除去されているものの、固着したスケールや旧塗膜が一部残存します。

粗度の基準|表面粗さ(Rz値)

ブラスト後の表面粗さは、RzJIS(十点平均粗さ)で評価します。粗度の目安は用途によって異なります。

  • 橋梁・プラント向け重防食塗装:Rz50〜75μm
  • 意匠・デザインブラスト:Rz10〜30μm程度
  • 無機ジンク塗装:RzJIS 25〜75μm程度

塗装の種類・要求膜厚・使用環境に合わせて最適な粗度を設計することが重要です。

主な規格一覧

ブラスト加工には、国際規格・欧米規格・日本工業規格・国内ガイドラインなど複数の基準が存在します。

国際規格ISO 8501-1が除錆度の世界標準として日本でも広く採用されています。ISO 8503シリーズはブラスト後の粗度測定方法を、ISO 8502シリーズは塩分汚染・湿度・清浄度の試験法を規定しています。
欧米規格SSPC-SPシリーズ(米国防錆協会)がホワイトメタル・ニアホワイトなど清浄度の詳細を規定しており、NACE規格は石油・化学プラント分野で広く使用されています。
日本工業規格JIS Z 0313がISO 8501準拠の清浄度・粗さの定義を定めており、JIS Z 0316は投射材の品質管理基準を規定しています。
国内ガイドライン日本鋼構造協会(JSSC)の鋼構造物塗装技術指針が橋梁・プラント塗装の現場基準として広く活用されています。

なぜ複数の規格が存在するのか

これだけ多くの規格が存在するのは、業界ごとの要求品質や各国の標準化の歴史、評価方法の違いによるものです。重要なのは、使用環境・塗装仕様・発注仕様書に合わせて適切な規格を選定し、その基準を数値で管理することです。

アイエムショットの品質管理体制

アイエムショットでは、ISO規格と防錆管理士による管理体制のもと、材料・圧力・距離・角度・時間を一つひとつ数値で管理し、正しい下地処理を提供しています。

施工後は除錆度・粗度・投射材種類・圧力・距離・時間を記録した検査書を作成し、品質の証明を行っています。規格や施工基準に関するご相談も、ぜひ一度アイエムショットへお問い合わせください。

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