ご相談・お問い合わせ

ブラストコラム

  • 規格・基準

Sa1・Sa2・Sa2.5・Sa3の違いと使い分け|除錆度グレードを徹底解説

「Sa2.5でお願いします」と言われたけど、何のこと?

ブラスト加工の発注仕様書や見積書に「Sa2.5」「Sa3」という表記を見かけたことはありませんか?これは除錆度グレードと呼ばれる品質基準で、ブラスト加工後の鋼材表面がどれだけ清浄になっているかを示す指標です。

どのグレードを選ぶかによって、塗装の耐久性・防錆性能・コストが大きく変わります。今回は、Sa3からSa1まで各グレードの違いと使い分けを分かりやすく解説します。

Sa3〜Sa1の違い

Sa3(ホワイトメタル):除錆率100%

錆・スケール・旧塗膜を完全除去し、汚れ・色むら・影も許容しない最も清浄な状態です。表面全体が均一で明るい金属光沢を持ちます。

主な用途・特徴

  • 港湾・海洋構造物・船舶
  • 極めて厳しい腐食環境
  • 無機ジンクリッチ塗装の下地
  • 長期耐久・重防食の最高仕様

Sa3は施工コストが高くなるため、本当に必要な用途に絞って採用することが重要です。

Sa2.5(ニア・ホワイトメタル):除錆率95%以上

ほぼ完全にミルスケール・錆・旧塗膜が除去され、局所的・点状の極わずかな汚れが残る程度の状態です。表面は均一な金属光沢に近い状態になります。

主な用途・特徴

  • 橋梁・プラント・港湾設備
  • 重防食塗装仕様の標準グレード
  • ジンクリッチプライマー・エポキシ塗装の下地
  • 海沿い・屋外など腐食環境が厳しい用途

重防食塗装仕様では事実上の標準グレードであり、最も採用頻度が高い除錆度です。橋梁・プラント用途では「Sa2.5+Rz50〜75μm」が標準仕様とされています。

Sa2(コマーシャルブラスト):除錆率65%以上

ほとんどのミルスケール・錆・旧塗膜が除去されているものの、固着したスケールが局所的にやや残る場合があります。色むらはあるものの、表面はおおむね均一な状態です。

主な用途・特徴

  • 一般的な屋外鉄骨・建築部材
  • 中程度の腐食環境
  • 一般塗装仕様の下地処理

コストと品質のバランスが取れたグレードで、一般的な建築・製造分野で採用されます。

Sa1(ブラッシュオフ):除錆率65%以下

目視ではほとんどのミルスケール・錆が除去されているものの、固着したスケール・錆・旧塗膜が一部残存している状態です。表面はザラつきがやや不均一になります。

主な用途・特徴

  • 軽微な錆の除去・清掃目的
  • 一般環境・屋内設備など腐食負荷の低い用途
  • 塗装前処理としては最低限のグレード

Sa1は重防食仕様には適しません。

除錆度と合わせて管理すべき「粗度」

除錆度と同様に重要なのが、ブラスト後の表面粗さ(粗度)です。粗度はRzJIS(十点平均粗さ)で評価し、塗料が食い込むための凹凸の深さを示します。粗度が不足すると塗膜の密着力が低下し、過剰だと凸部の塗膜が薄くなり早期腐食の原因になります。

用途別の粗度目安は以下の通りです。

  • 橋梁・プラント向け重防食塗装:Rz50〜75μm
  • 無機ジンク塗装:RzJIS 25〜75μm程度
  • 意匠・デザインブラスト:Rz10〜30μm程度

除錆度と粗度の両方を適切に管理することが、塗装品質を確保するための基本です。

どのグレードを選べばよいのか?

グレード選定の基本的な考え方は以下の通りです。

  • 使用環境で判断する:
    海沿い・屋外・化学環境など腐食負荷が高いほど高グレードが必要です。
  • 塗装仕様書で確認する:
    使用する塗料メーカーの仕様書に除錆度グレードが明記されています。仕様書通りのグレードを選ぶことが基本です。
  • 耐久年数で考える:
    10年以上の長期耐久を求める場合はSa2.5以上が推奨されます。

コストとのバランスを取る:グレードが上がるほど施工時間・コストも増加します。オーバースペックにならないよう、用途に合った適正グレードを選ぶことが重要です。

アイエムショットの品質管理体制

アイエムショットでは、ISO規格と防錆管理士による管理体制のもと、材料・圧力・距離・角度・時間を一つひとつ数値で管理しています。

施工後は除錆度・粗度・投射材種類・圧力・距離・時間を記録した検査書を作成し、品質の証明を行っています。「どのグレードにすればいいか分からない」という段階からでもお気軽にご相談ください。

まとめ

Sa3〜Sa1の除錆度グレードは、使用環境・塗装仕様・耐久年数によって使い分けます。

重防食仕様ではSa2.5以上が標準、海洋・港湾など極めて厳しい環境ではSa3が採用されます。また除錆度と合わせて粗度(Rz値)を管理することが、塗装品質を最大限に引き出す鍵です。

除錆度グレードの選定・ブラスト加工の発注でお悩みの担当者の方、ぜひ一度アイエムショットへご相談ください。防錆管理士が、用途・環境・仕様に合わせた最適なご提案をいたします。

会社案内

アイエムショットの詳細は、会社パンフレットをご覧ください。

📄 会社案内PDFを見る

会社情報

株式会社アイエムショット
📍 〒923-0977 石川県小松市額見町む166-2(GoogleMap
📞 TEL:0761-43-3012 / FAX:0761-43-0830
🌐 https://www.imshot.jp

ブラストコラム一覧に戻る