- 基本
鉄って何色?本来の鉄の色とは?
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「鉄って黒い金属ですよね?」
多くの方がそう思っていますが、実はあの黒い表面は“鉄本来の色”ではありません。鋼材は製造時の加熱工程で、表面に酸化スケール(ミルスケール)と呼ばれる黒い皮膜が形成されます。私たちが普段目にしている黒色は、このミルスケールの色なのです。
酸化スケール(ミルスケール)とは?
ミルスケールとは、鋼材を高温で圧延・成形する過程で発生する酸化皮膜のことです。以下の特徴がありますが、実は塗装下地としては非常に不安定な状態です。
- 非常に硬い
- 黒くザラついた外観
- 一見きれいに見える
本来の鉄の色は“銀色”
では、鉄そのものの色は何色なのでしょうか。ミルスケールをブラスト加工などで除去すると、現れるのは銀色の金属光沢です。
これが鉄の“素肌”です。黒い状態が完成形ではなく、実はまだ“皮膜をまとった状態”なのです。


なぜミルスケールを除去する必要があるのか?
ミルスケールの上からそのまま塗装すると、次のようなリスクがあります。
- 塗料の密着不良
- 塗膜の浮き・剥離
- 早期の再発錆
一見きれいでも、皮膜と母材の間に微細な隙間があるため、時間の経過とともに塗膜トラブルが発生しやすくなります。だからこそ重要なのが、ブラスト加工による下地処理です。
長持ちする塗装の第一歩は“素肌を出すこと”
ブラスト加工でミルスケールを除去し、鉄本来の金属面を露出させること。これが、防錆性能を最大限に引き出すための基本です。
塗料の性能は、下地で決まると言っても過言ではありません。どれだけ高性能な塗料でも、下地が不十分であれば本来の耐久性は発揮できません。

まとめ|鉄は黒ではなく“銀色”
鉄は黒い金属ではありません。黒く見えるのは、酸化スケール(ミルスケール)によるものです。本来の鉄の色は、ブラスト加工によって皮膜を除去した後に現れる銀色の金属光沢。
長持ちする塗装のためには、まず鉄の素肌を出すことが重要です。ブラスト加工や下地処理についてお悩みの際は、ぜひ当社にご相談ください。